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地球を傷つけると魂も傷つく(2) 

20160615川上光正先生ブログ

  この、宇宙の原理であるブラフマン(梵=宇宙真理)はアートマン(魂=純粋精神)だという宇宙観といおうか、思想を持っていれば、宇宙の一部である地球を傷つけ破壊することが、神を傷つけ、人間自身とその魂をも傷つける、自殺行為であることは容易に理解できるだろう。


 私たち人間は、宇宙という神から地球という一つの星を「あずかっている」。そしてその地球は私たち自身の生命の源でもある。であれば、地球環境を破壊することは、あずかりものである地球と私たちの生命を二重に殺すことになるのだ。


 この愚行に、人間全員が気づくべきだ、とまではいわない。しかし、政治・経済・文化・社会-その他すべての分野で活躍しているリーダーが自覚すべきことなのである。


 よく、リーダーは国際的視野を持てといわれるが、私は、地球的視野、宇宙的規模の思考を持ち瞑想すべきである、と考えている。


 地球には人間が生存するためのすべてがある。その地球を私たちは宇宙からあずかっている。人間に与えられたものでもなく、所有しているものでもなく、人間がつくり出したものでもない。土地や食物だって地球からの授かり物である。


 私たちはあずかった地球を大切に守っていくことによって生き続けることができる。だから、人間にできること人間がしなくてはならないことは、破壊などではなく、地球や自然との共存、共生、もしくは調和である。


 インド哲学の根幹もそこにある。すなわち、地球を含む宇宙と人間の調和、ブラフマンとアートマンの合一・融合である。

(拙著:『リーダーの精神哲学』 1997年発刊 より)

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地球を傷つけると魂も傷つく 

20160601川上光正先生ブログ

 古代インドにおいては、宇宙の根本原理と人間の精神的至福への関心が高まり、多くの哲学的思索がなされた。


 その哲学的思索の成果を体系づけて編さんされたのが、インド哲学の基本思想となった『ウパニシャッド』(紀元前八百年~五百年)である。『ウパニシャッド』はインド哲学の奥義書であり、私にとって座右の書である。


 その『ウパニシャッド』の根幹をなす思想は、「自己(魂、アートマン)と宇宙の根本原理(ブラフマン)は同一である」というものである。


 自己と宇宙の同一性、すなわち自己は宇宙であり、宇宙は自己である。自己という最小のものと宇宙という最大のものが、究極的には同じ一つのものであり、また、宇宙空間と自己の内面が一つに統一されることが、最高の精神的到達点とされた。


 ここでいう宇宙を「神」、自己を「魂」といいかえても同じである。神と
 (自己の)魂の合一・融合がインド哲学の根本であり理想なのである。


 ここからインド哲学では、キリスト教のような創造神を認めず、宇宙がすなわち神であり、宇宙はまた自己の魂であると考える。


 したがって、神は自己の魂であるという、いわば三段論法的な思考から、「神は自分の魂の中に宿っている」という命題を導き出した。わかりやすく言うなら、自己も宇宙も同じ神であり「聖」なるものということである。


 この、宇宙の原理であるブラフマン(梵=宇宙真理)はアートマン(魂=純粋精神)だという宇宙観といおうか、思想を持っていれば、宇宙の一部である地球を傷つけ破壊することが、神を傷つけ、人間自身とその魂をも傷つける、自殺行為であることは容易に理解できるだろう。(次回へつづく)

(拙著:『リーダーの精神哲学』 1997年発刊 より)

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