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メンバーの相乗効果を引き出す2 

20170515川上光正先生ブログ

 このように、一つの組織全体が各個人の
能力の総和以上の効果を生み出すことは、

「シナジー」の概念と呼ばれ、
1+1=4という数式で表わされている。


 リンゲルマン効果にしてもシナジーの概念にしても、
人の行為を単純な加減法では測れないということである。


 健康にいいからと、錠剤や飲料のビタミン剤を
食事とは関係なく飲んでいる人がいる。


たしかに市販のビタミン剤には薬効がある。
食事と関係なしにそれを摂取しても吸収率は少ない。


単独でとっても、その持てる力を一〇〇%
発揮できないのである。


 では、どうすればいいか。


タンパク質や糖質といった栄養素と
いっしょに摂取すればよく吸収され、
生命体に有効に働くのである。


他の食物と食べ合わせること、
つまり、集団化することでビタミンにも
相乗効果が生まれるわけだ。


 また、単独で食べては人間の身体には
毒になるもの害になる食べ物でも、


他の食べ物と食べ合わせることで
無害化することもある。


 これは、植物と生命体の関係で起こる相乗作用だが、
組織と人間の関係においても同様なのである。


 人の集合である組織体もまた、一つの生命体である。


構成員の総和がイコール組織全体の力と
機械的に足し算しない方がいい。

生命体では1+1が2になることはむしろまれである。


1+1が4になることも、1+1が0になることも、よくあることだ。


 プラスの相乗作用を生むのも、マイナスの相乗作用を生むのも、
実は組織の長、リーダーの指導や見識しだいなのである。


 組織のメンバーを「部分品」として扱うリーダーがいるが、
彼のもとでは相乗的な力を発揮することは少ない。


つまり、彼は人を使うことはできても、
人を育てることに不向きなリーダーなのである。


(拙著:『リーダーの精神哲学』 1997年発刊 より)



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メンバーの相乗効果を引き出す 

20170505川上光正先生ブログ


人間が多人数で仕事をする場合、一人ひとりの努力の
総和がそのまま加算されて全体の総合力となる。

これは一般論である。


 現実には、数式のようにそう単純にはいかない。
個々の構成員のどこかに、無駄や油断や「手抜き」が生じて、
個々の力の単純合計より実際の総和が低くなることが多い。


同じような立場の人間が身近にいるとき、
人は「あえて自分一人が頑張らなくてもいいだろう」とか
「他の誰かがやるはずだ」などと考えがちだからである。


 こうした、集団による個人の責任の分散、
手抜き現象を心理学ではリングルマン効果と呼んでいる。


綱引きを使った心理実験では、
一人で綱引きをするときの力を一〇〇とすると、

二人で引っ張った場合はその九三%、
三人では八五%の力しか個々には出さないことが
確かめられているという。


 人間の力は機械と違う。
部分の総和が全体とはいえないのである。


 逆のケースもある。


 社会活動やビジネス社会などで、
ある集団を構成するメンバーの一人ひとりの
能力や個性をすべて足し算した場合、
それ以上の力を発揮することがある。


わかりやすい例をあげると、
高校野球で飛び抜けてすぐれた選手はいないのに
チームワークのよさによって実力以上の力を発揮し、

チームの力では上のチームに勝ってしまうような例がそれに当たる。


 これは構成メンバーの目的が組織や
システム全体のニーズと一致して両者が
うまく調和している場合に起こるといわれる。


自分のモチベーション(動機)が組織全体のそれと
軌を一にしたとき、構成員の力が十全に発揮されるのみならず、
その眠れる潜在能力までが開発させるからであろう。

(次回へつづく)

(拙著:『リーダーの精神哲学』 1997年発刊 より)

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