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徳と富を兼備した松下幸之助氏のカルマ 





 今、「故松下氏の経営哲学が
二十一世紀の経営者にとって
確かな教訓になる」と、

ハーバード大学、ビジネススクールの
教授であるジョン・P・コッター氏も
注目している。

それは「松下幸之助の生き方」
にあると、コッター氏の論文で
述べられている。

 経営の神様とも言われ、
高い評価を受けていた松下幸之助氏が
亡くなったのは平成元年。
九十四才という長命であった。

 その途端というわけでもないが、
この創業者の死後、松下電器の
製品に事故や不良品が出たことがある。

 松下氏の徳、氏の超潜在意識に
積まれていた「良質」のカルマ
(業=Karman)

それらが松下電器に与えていた
影響力が一時的にせよ薄れた結果、
と言えなくもない。

 経営者の過去や前世の行いが、
企業活動に少なからぬ影響を与える

――それがよいものにせよ
悪いものにせよ、
起こり得ることである。

松下氏の場合、私の知りうる限りで、
氏の生育史や事業史に見られる
カルマは非常に良質なものであり、

それを一言で表わすなら
「利他の心」
とでもいうべきものである。

 利他、他者を利する経営。
むろん、事業家である限り、
「自分と自分の会社も儲ける」が、

それ以上に客や第三者も富ませ、
豊かにしよう。

そういう「魂」の思いが、
氏にあったと言える。

たとえば、氏は明治二十七年
十一月の生まれ。

近代産業文明の黎明期に幼年、
青年時代を過ごしている。

彼が充分な教育を受けないままで
丁稚奉公に出されたことは有名だが、

自転車屋に奉公中、
市街電車の走っているのを見て、
ひらめき、電気の仕事をしたいと
決意している。

 「(電車が)大勢の客を乗せて、
生き物のように走っている。
これからは電気の時代だ」

すぐれた事業家の先見力という以上に、
青年の彼が、大勢の人が喜び、
たくさんの人の便宜に供したい、

つまり、他者を利したいと直観している
ことが重要である。

このとき氏は、
「事業の繁栄とは、他を利する
ことによって自分も栄えること」

という要諦をほとんどじかに
つかんでしまったと思える。
(次回へつづく)

(拙著:『リーダーの精神哲学』 1997年発刊 より)


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